SHELL PEARL OF MATSUWAKA

松若の貝パール

本真珠の母貝として使われる淡水貝が材料

松若の貝パールは池や湖など淡水に棲息する淡水貝を材料としています。充分な厚みがあって色もきれいな淡水貝は貝パールの原玉に適し、天然素材のなめらかでナチュラルな質感が多くの女性たちに愛されています。ここ和泉では大正時代、太刀魚の鱗から抽出したパールエッセンスで乳白色の硝子玉をコーティングした人造真珠が生まれました。続いて、硝子玉の代わりに貝核を原玉とした人造真珠が登場し、和泉市の人造真珠は全国シェア80%以上を占めるに至っています。国内はもとより欧米など海外にも広く輸出され、MADE IN JAPANの精緻を極めた品質が高く評価されています。

微妙な色合いを艶やかにコーティングする着色技術

松若硝子真珠工業所では淡水貝の貝殻をいくつかの段階に分けて慎重に裁断し、球状に成形した後、表面にさまざまな色をコーティングして光沢を生み出します。数ある工程の中でも特に高い技術を必要とするのが着色工程。まず、複数の原玉を1本のワイヤーに通して枠にセットし、塗料が隈なく行き渡るよう等間隔に広げます。塗料を入れたバットにこれを浸してムラなく着色するというのが当社独自のやり方。仕上げには特注の真珠研磨装置を用い、肌を労わるようにやさしく磨くことで、くるくると表情を変える七色の輝きが生まれます。色彩のバリエーションは、ホワイト、グレー、ブルー、ピンク、オレンジなど、微妙な違いまで含めると100種類以上。貝核の色が塗料を通してほのかに浮かび上がり、その美しさに息を飲みます。コーティングからポリッシュまで一貫して手がける工房は国内では当社のみで、熟練職人たちの連携プレーが量産を可能にしています。

七色の輝きを放つ人造真珠の最高級品

貝パールは、和泉の地で創業し、地域とともに歩んで来た松若硝子真珠工業所の主要製品です。見た目の美しさはいうまでもなく、お客様に末永く安心してご愛用いただけるよう、耐油性、耐汗性、防汚性にも配慮しております。七色に輝く人造真珠の最高級品、松若の貝パール。冠婚葬祭などのフォーマル用は清楚に格調高く、日常使いのカジュアル用は明るくフェミニンに。お客様のご希望とご予算に合わせてオーダーメイドいたします。

アクセサリーからアパレル、コスメまで展開

パールといえば女性の胸もとを優雅に彩るネックレス。松若硝子真珠工業所では大きさや数、色、チェーンの長さなど、お客様のご要望をもとに、ビーズやチャーム、硝子玉といった多彩なパーツを自由自在にアレンジして、オンリーワンの製品をプロデュースします。また、クラスプ(留め具)にマグネットタイプを採用するなど、使いやすさを考慮した製品もご好評いただいています。ネックレスをはじめ、イヤリング、ピアス、タイピン、カフス、バレッタ、ヘアオーナメントなど、さまざまなファッションアクセサリーを幅広く網羅し、アパレルやコスメティックとのコラボレーションにも力を注いでおります。