HISTORY OF MATSUWAKA
HISTORY OF MATSUWAKA
初代 松若貞蔵
明治42年、関西製品共進会に玻璃玉を出品、銀牌受領
2代目 松若堅造
昭和29年、大阪国際見本市に出展、表彰を受く
3代目 松若久夫
4代目 松若正己
「Cherry Brand」とは、大正10年、松若が初めて米国向け輸出を開始するにあたって立ち上げたブランド名です。輸出がまだ一般的ではなく、現在の国際社会をだれも予想しなかった大正時代。まずは日本という国を知ってもらおう、毎年春になると満開の桜が咲き誇る日本を表現しようと、「Cherry」の名を携えて異国の地を踏んだのです。彩り豊かな「Cherry Brand」はグラマラスなアメリカ人女性によく似合い、日本独特の精巧な技術が徐々に認められ、広がっていきました。海外輸出は戦時下を除いて1993年まで続きましたが、その後は残念ながら中断したまま。20年以上が足早に経過してしまいました。
かつてご愛用いただいたアメリカ人のお客様からこのたび、「わが家でCherry Brandを大切に保存している」「Cherry Brandをぜひ復活させてほしい」といううれしいお言葉を頂戴しました。当社が国内事業に専念している間に、米国では「Cherry Brand」が一人歩きし、デッドストックが販売されるなど静かなブームになっているらしいのです。こうした後押しもあって、社内や職人の間に「Cherry Brandをもう一度」という機運が高まり、現在、輸出再開に向けて着々と準備中です。ヒト、モノ、コトが国境を超えて活発に交流するグローバル時代に、世紀をまたいでよみがえる「Cherry Brand」。樹齢数百年の桜の木が春になると必ずきれいな花を咲かせるように、私たちも再び海外で「Cherry Brand」を展開し、一人でも多くの皆様に愛され、称えられる花を咲かせたいと願っています。